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「龍谷大学サステナビリティDays」レポート<前編>

2024年9月23日(月・祝)、龍谷大学 深草キャンパスにて、サステナビリティの実現に向けた具体的な行動を促進するイベント「龍谷大学サステナビリティDays」が開催されました。本イベントは、京都市脱炭素先行地域「京都の文化・暮らしの脱炭素化で地域力を向上させるゼロカーボン古都モデル」の取り組みの一環として、グリーン人材育成(先行地域をフィールドに脱炭素ライフスタイル行動変容を促進)を目的として実施されました。

深草キャンパスでは、企業、卒業生、学生によるブースが並んだほか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」映画上映会、伝説の車に乗り込める「デロリアン 限定試乗体験会」、容器包装や繊維のリサイクル技術開発に加え、他業種の企業とともにリサイクルの統一化に取り組む、株式会社JEPLAN 取締役 執行役員会長・岩元 美智彦 氏の講演会がおこなわれました。

<前編>では、「デロリアン 限定試乗体験会」とブース出展の様子をレポートします。

古着を燃料にして走る「デロリアン」試乗体験会

中央ステージでは、伝説の車「デロリアン」の限定試乗体験会を開催。デロリアンは、映画の主人公が1985年からタイムスリップする際に乗っていたスポーツカーです。

映画ではバナナの皮などのゴミを燃料にして走っていましたが、こちらは古着から生産されたバイオエタノールで走行。株式会社JEPLAN 取締役 執行役員会長の岩元 美智彦氏は、イベントなどをきっかけに消費者の方にリサイクルに興味をもってもらうプロジェクトを全国でおこなっています。

サステナビリティに取り組む学生団体や企業がブース出展

龍谷大学 深草キャンパスの芝生エリアには、サステナビリティに取り組む企業や龍谷大学の学生団体によるブースが並び、お祭りのような賑やかさでした。各ブースではパネル展示、クイズ、グッズや飲食物の販売などさまざまな工夫で、訪れた人たちの環境意識を高める取り組みがおこなわれていました。

龍谷大学 学生気候会議実行委員会は、気候問題を中心に社会問題解決のための活動をおこなっている団体です。
2024年11月と12月に瀬田・深草キャンパスで開催される「龍谷大学 学生気候会議2024」では、社会の脱炭素化に向け大学がなすべきこと、できることについてみんなで議論し、成果を提言にまとめる予定です。ブースでは、環境を自分ごととしてとらえる意義を伝えながら、学生気候会議への参加を呼びかけていました。

2024年度の龍谷チャレンジに採択された、政策学部 深尾ゼミの「福学連携木工福プロジェクト」は、障害者福祉と木材アップサイクルの融合を目指しています。
この日は「福学連携木工福プロジェクト」と連携している、京都府城陽市にある社会福祉法人「南山城学園」の障害者支援施設「紡(つむぎ)」の利用者さんも参加。ふだんの活動の様子を紹介するとともに、レーザー加工したキーホルダーや、利用者さんたちが端材と蝋(ろう)で手作りした可愛らしい木工着火剤の販売もおこなわれていました。

社会学部のコミュニティマネジメント実習「伏見まちづくりプロジェクト」(担当:坂本清彦准教授)では、2019年度より学生が京都・伏見地域のさまざまなまちづくり活動に参画してきました。2024年度は公財)京都環境保全推進活動協会と協力し、「環境にやさしく歩いて楽しいまちづくり」を目指し、地域イベントにおいて脱炭素に関する子供向け企画などを行ってきました。
2022年に『龍谷大学カーボンニュートラル宣言』を発出した龍谷大学の深草キャンパスが位置する伏見エリアは、京都市が実施する『脱炭素先行地域』に指定されています。伏見まちづくりプロジェクトでは、学生たちの伏見への地域貢献を通じ、企業や地域などの脱炭素を牽引するグリーン人材の育成にもつながることが期待されています。今回のサステナビリティDaysでは環境意識向上を狙った輪投げや射的で答えるクイズを学生が企画、実施していました。

学生たちによる古着販売の5ブースをまとめていたのは、学生フリーマーケットを主としたイベントの企画・運営をおこなう学生団体「JAM CIRCLES」。使わなくなった洋服を販売するだけでなく、モノや産業、文化を介しながら人と人との交流機会を作ることを目的としています。今回は5回目の開催で、古着を手にしたお客さんたちは、学生と会話をしながら買い物を楽しんでいました。

 

<前編>のレポートはここまで。<後編>では、株式会社JEPLAN 取締役 執行役員会長・岩元 美智彦 氏の講演会の模様をお送りします。